斜面防災事業
落石対策
リングネット落石防護柵(RXE タイプ)
NETIS+登録番号AC-150012-P 建設技術審査証明番号技審証第0204号
概 要
RXEタイプは、従来のリングネット落石防護柵(RXタイプ)の利点を活かしながら、変形量を抑えた改良タイプです。
最大3,000kJの落石エネルギーに対応することができます。
積雪への適用性も高まり、現地条件に合わせて選択肢が広がりました。
- 道路、鉄道、民家、公共施設等の防護
- 対象となるエネルギーに応じて4タイプ(RXE-500、1000、2000、3000)から選定できます。
- RXEタイプの変形量は、従来のRXタイプと比べて30~40%小さくなります。
- RXタイプにはなかった新しい部材を組み込み、積雪への適用性が高まりました。
- 全柵タイプで実物大実験を実施しています。
- 緩衝装置の数が少なくなったことにより、落石捕捉後の部品交換がさらに容易になりました。
RXE-1000、1,000kJ タイプ RXE-3000、3,000kJ タイプ
TF バリア(Tough Fit Barrier)
NETIS登録番号KT-180002-A
概 要
TFバリアは、新設・既設の構造物に設置することができ、最大200kJまでの落石エネルギーに対応できます。構造物に負荷をかけない構造としているため、既設構造物の老朽化、落石捕捉性能不足や柵高さ不足の対策を、既設構造物の撤去、増し打ちなどの改良を必要とせず行うことが可能です。
- 道路、鉄道などの防護
- 既設構造物の柵高不足解消
- 既設構造物の落石捕捉性能不足解消
- 支柱が『くの字』型であるため、構造物上への設置が容易です。
- 重力式擁壁、ブロック積擁壁など様々なタイプの既設構造物への対応が可能です。
- 2種類の特殊な衝撃緩衝装置により、構造物へ負荷のかからない構造として
- 網目の大きさの異なる2種類のネットを使用することで、落石の耐貫通性能を向上させています。
- 実物大実験で性能を確認しています。
TF バリア設置イメージ 実物大実験による性能評価 実物大実験
LDB-500(Low Deflection Barrier)
NETIS登録番号KT-170074-A
概 要
落石エネルギーを最大500kJまで吸収でき、かつ落石衝突時の柵変形量が小さい支柱強化型落石防護工です。
柵変形量は、2.0m以下(実物大実験では、1.34m)であることから、道路脇や鉄道の線路脇などの狭隘な箇所で最も効果を発揮します。
- 設置箇所が狭隘な箇所での落石対策
- 道路脇および線路脇での落石対策
- 柵変形量が2.0m以下であるため、建築限界を侵しません。
- 上弦材と支柱を剛結合することによって、小変形(Low Deflection)を実現しています。
- 防護柵性能は、実物大実験で検証しました。
- 鋼材の曲げ変形を利用した衝撃力吸収部材(Uブレーキ)やH鋼と鋼管を組み合わせた高靭性・高耐力の支柱などをバランスよく配置することで落石エネルギーを吸収します。
- 一定スパン毎で独立した構造となっているため、限られた範囲での維持・修繕が可能です。
- 擁壁上または地山に直接設置することができます。
実物大実験による性能評価① 実物大実験による性能評価②
リングネット落石防護柵(RX タイプ)
NETIS+登録番号AC-150012-P 建設技術審査証明番号技審証第0204 号
概 要
リング状に編まれた特殊金網(リングネット)と、リングネットを吊るサポートロープに組み込まれた衝撃力吸収部材(ブレーキリング) 、および支柱の頭部から地山に連結しているワイヤーロープアンカーによって、最大3,000kJまでの高エネルギーの吸収を可能にした落石防護柵工法です。
- 道路、鉄道、民家、公共施設などの防護
- 対象となるエネルギーに応じて6タイプ(RX-025、075、100、150、200、300)から選択できます。
- 建設技術審査証明を取得している信頼性の高い工法です。
- 軽量な柵部材を使用しており、また設置位置の地形・地質条件の制約が少なく、急峻斜面でも斜面形状を変化させず設置できます。
- 樹木の伐採量を最小限にとどめ、斜面の掘削やコンクリート打設がないため、自然環境への影響を抑え、環境と調和します。
- 塑性変形する部材は交換基準が定められており、落石捕捉後に適切な維持管理が可能です。
TXI 落石防護柵
NETIS+登録番号AC-150012-P
概 要
TXI落石防護柵は、最大100kJまでの落石エネルギーを、高強度ネットとワイヤロープに装着された衝撃力吸収部材(ブレーキリング)により効率よく吸収します。リングネット落石防護柵シリーズの最小タイプです。
- 道路、鉄道、民家、公共施設などの防護
- 防護柵性能は、実物大実験で検証しました。
- 擁壁上、斜面中腹に場所を選ばず設置できます。
- 脱着しやすいリプレイスロープの採用によりメンテナンス性を高めました。
実物大実験 実物大実験
ハンガーネット(落石誘導型)
NETIS+登録番号AC-150010-P
概 要
急斜面の上部において大規模な落石の衝撃力を受け止め、ネット内で落石を地表まで誘導する落石防護網です。
高強度ネットと衝撃力吸収部材を使用し、従来の工法と比べ落石防護規模を最大1,000KJまで拡大した高エネルギー落石誘導型防護工です。
- 道路、鉄道、民家、公共施設などの防護
- 対象となるエネルギーに応じて3タイプ(HGN-300、550、1000)から選択できます。
- 3タイプは全て、実物大実験に基づいて仕様を決定しています。
- 高強度ネットを使用することで防護網の突き破りを防止します。
- 防護柵を設置しにくい急峻な斜面での落石対策に適しています。