液状化対策/薬液注入工

二重管ストレーナ工法

概 要
二重管になった注入ロッドでステップごとに一次注入として瞬結ゲルタイムの注入を行い、所定外への拡散を防止し、二次注入として緩結ゲルタイムの注入を行い、土粒子の間隙への均一な浸透を図り、均質な改良地盤を形成しようとすることを基本とする工法です。

用 途
  • 立坑底盤部と背面部の安定(遮水と強度増加)
  • 土留欠損部の防護
  • シールドや推進の切羽部の安定
  • シールドや推進の路線部のゆるみ防止
  • 深礎背面部と底盤部の安定(遮水と強度増加)
特 徴
  • 程よい硬さに固まるので掘削の支障になりません。
  • 機械が小型なので狭い箇所でも施工可能です。
  • 360 度どの方向にも自由に施工できます。
  • 産業廃棄物処理がほとんどなく、環境にやさしい施工が可能です。
  • 全地盤に適用できます。(特に砂質系地盤に有効)
  • 振動・騒音が少なく済みます。
◆施工手順

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スリーブ注入工法

概 要
スリーブ注入工法は注入管設置と注入作業を分離するダブルパッカ方式の工法です。規模の大きな工事や効果の面で高いものが要求されるケース、また深度が深い工事などに適しており、液状化対策にも適用可能です。

用 途
  • 立坑底盤部と背面部の安定(遮水と強度増加)
  • 土留欠損部の防護
  • シールドや推進の切羽部の安定
  • シールドや推進の路線部のゆるみ防止
  • 深礎背面部と底盤部の安定(遮水と強度増加)
  • 液状化対策
特 徴
  • 対象地盤はほぼ全域カバーします。また他工法が適用できない硬質未固結地盤に対して最も威力を発揮します。
  • ゲルタイムの長い注入材を用いて低速低圧注入が可能なため、微細砂層に対しても確実な浸透注入が可能です。
  • 注入外管を地中に残置するため、注入後でも必要箇所に再注入することができます
  • シールグラウトにより完全なパッカーができるので、注入管周囲からの注入材逸脱を完全に防止できます。
  • 地盤変状が非常に少なく、近接構造物等に対する影響も非常に少ない。
◆施工手順

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エキスパッカ工法

概 要
エキスパッカ工法はエキスパンドパッカ(EXPAND PACKER)工法の略称です。本工法は、ジオバッグを膨張させることにより土中に削孔径よりも大きなソイルパッカを形成し、上下のソイルパッカ間に大きな柱状浸透源を確保することができるため、削孔間隔を大きくとり、大きな吐出量で低圧で土粒子間浸透による広範囲の注入を可能としたものです。

用 途
  • 構造物直下の補強・液状化対策
  • 基礎の耐震強化
  • 開削工事に伴う底盤改良
  • タンク基礎における遮水壁構築
  • 護岸の吸出し防止・補強
  • トンネル掘削工事に伴う補強
  • 地中連壁欠損箇所の補強
特 徴
  • 広い注入工間隔(2 ~ 4m)で大きな吐出速度(20 ~ 30ℓ/min)で注入できます。
  • 単位改良土量当たりの掘削孔本数が少なく、注入時間が少なく済みます。
  • 柱状浸透源を確実に確保し、その浸透源が大きいことにより、単位浸透面積当たりの浸透速度は小さく低圧浸透注入が可能です。
  • 専用注入材「パーマロックASF シリーズ」は数時間の連続注入が可能であり、0.1 ~ 0.2MN/ ㎡の恒久改良地盤を形成します。
  • 専用注入材「ハイブリッドシリカ」は3.0 ~ 5.0MN/ ㎡の高強度改良地盤を形成します。
  1. ①注入外管建て込み後、ジオバッグを膨張させて柱状の浸透源を構築する。
  2. ②ジオバッグ内に充填されたジオパックグラウトが一部透過し、ジオバッグ周辺の地盤を弱アルカリ化(ソイルパッカ)する。
  3. ③ソイルパッカにより注入管伝いのリークを防止する。
  4. ④大きな柱状浸透源から注入を行うため大吐出でも低圧注入が可能。
ジオバッグを装着した注入外管と特殊な注入内管を使用します。
  • ジオバッグにジオパックグラウトを充填した注入外菅
  • 注入内管からの噴射状況
  • 注入外管の多段注入口からの同時注入状況

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