パイプライン浮上防止対策

既設パイプライン浮上防止グラウト工法

概 要
地震による地盤液状化で引起される“既設パイプラインの浮上被害”を未然に防ぐため、薬液注入工事の効果的かつ経済的な設計・施工を可能にした浮上防止グラウト工法です。
特に効果的な注入範囲の設定手法については、農研機構農村工学研究部門、水資源機構及び東亜グラウト工業株式会社が、農林水産省のプロジェクト「農林水産業・食品産業科学技術推進事業(実用技術開発ステージ 平成24 ~ 26年度)」で実施した共同研究の成果です。

用 途
  • 既設パイプラインの浮上防止対策(非開削で施工可能)
特 徴
  • 改良範囲
    ①最も効果的な注入範囲を振動台実験から導いた計算式で設定ができます。
    ②振動台実験を参考に平面的な注入範囲に間隔を設けることができます。
  • 適用地盤:細粒分含有率Fc=25%未満の砂質土が適用地盤となります。
  • 注入工法:従来の注入工法(二重管ストレーナ、ダブルパッカなど)の適用が可能です。
  • 注入材料:従来の注入材料(溶液型_特殊シリカ系など)の適用が可能です。
  • 注入模型実験の一例
◆施工手順

①パイプ上側部に浸透注入による改良体を造成する。
②パイプ上側部に門型状の非液状化地盤を形成する。
③パイプ浮上に対する抵抗力を付与させる。

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