部分更生/部分補修
FRP内面補強工法(熱硬化・光硬化)
概 要
FRP内面補強工法(熱硬化・光硬化)は、下水道管路に生じた段差、ジョイントずれ、クラック等の破損個所や浸入水発生箇所等の不良個所を部分的に補修する工法です。
補修材を施工機に装着させ、至近の既設マンホールから投入し、目的の不良箇所に移送します。
続いて管壁面に補修材を加圧密着させ、施工機に内蔵したヒーターまたは紫外線ランプの照射で熱硬化・光硬化させることにより、高強度のFRP管を形成する工法です。
用 途
- 老朽化・破損した下水道、農業用水、工業用水管などの修繕、長寿命化
- 1スパン全体を対象とせず、部分的に修繕を行いたい場合
- 健全部と老朽部の違いを管理できている場合
- 可能な限り費用を安価に抑えたい場合
特 徴
- 補修する目的により、補修材料を選択することができます。
標準(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)・更生管対応一体型 - ビニルエステル樹脂・耐酸性ガラス繊維の使用により、優れた耐食性・耐薬品性・耐ストレインコロージョン性を有します。
- 補修材は、日本下水道事業団の防食D種の品質規格適合材です。
- 外水圧、内水圧に耐える強度を有します。(熱硬化Ø150~Ø1500、光硬化Ø150~Ø700)
- 下水道管用硬質塩化ビニル管と同等の耐摩耗性能を有します。
- 管きょの流下能力を損ないません。
- 補修材料は、本管更生(50年仕様)と同等以上の高強度で耐久性に優れた材料です。(標準(Ⅱ・Ⅲ)・更生管対応一体型)
- 施工装置はコンパクトで、1箇所あたりの施工時間が短く経済的です。
部分更生/部分改築
部分改築工法
概 要
下水道管きょの老朽化対策として(公財)日本下水道新技術機構と共同開発した、長期耐久性を確保する新規の修繕工法です。
スパンの一部のみの損傷事例が多い経年管において、劣化箇所のみを局所的に改築し、老朽化対策を効率的に行います。
用 途
- 老朽化や破損した下水管きょの再構築や長寿命化(Ø200 ~ 600)
- 老朽部の止水性の向上
- 耐震性の向上
特 徴
- 長期性能試験で20年間の止水性能を検証済みです。
- 地震や地盤変動による管路変状(曲げ・たわみ)に対する追随性を確保します。
- ヒューム管1本分という部分的な施工が可能です。