下水熱利用/管路内設置型熱回収
ヒートライナー工法
概 要
外気と比べて温度の安定している下水の熱エネルギーを空調・給湯・床暖房・融雪に有効活用化する技術です。老朽管の更生と同時に管底に設置した熱交換チューブ内に不凍液を循環させて施設へと搬送し、熱源として利用します。
高度成長期に整備された下水道管路が更新時期を迎える老朽化時代に、下水道の管更生と同時に未利用エネルギーの有効活用化を実現する技術です。
用 途
- 下水熱エネルギーの空調・給湯・融雪などへの利用
特 徴
- 中小口径(Ø800以下)の下水道管路からも採熱が可能です。
- 熱交換マットが管底部にあるため安定的に採熱ができます。
- 管更生と同時施工により工費を節減することができます。
- 流下阻害がなく、取付管の穿孔も可能です。
- 採熱部が直接下水に触れない構造になっており臭気は全くありません。
- 一度設置すれば永続的に熱エネルギーを活用できます(耐用年数は下水管と同様50年程度です)。
- 冷暖房(エアコン)のほか、給湯器、風呂、床暖房、融雪(ロードヒーティング・屋根の融雪)などへも応用できます。
下水熱利用/下水処理場設置~ハウス栽培への熱利用~
ルネッサンスシステム
概 要
本システムは、下水処理場で発生する資源・エネルギーを処理場施設周辺に設置したハウスの植物栽培に循環利用する取り組みです。
下水処理場で発生する消化ガスから回収した二酸化炭素や下水熱を活用してハウス内の温度や湿度、二酸化炭素濃度を制御し、植物生産に最適な環境条件を提供することで低コストかつ高効率な農業生産を確立させ、循環型社会の実現に貢献します。
長岡技術科学大学、積水化学工業株式会社、株式会社大原鉄工所、高砂熱学工業株式会社、東亜グラウト工業株式会社による共同研究技術です。
用 途
- 下水処理場で発生した資源・エネルギーの有効利用
- 下水処理場周辺緑地・農地を活用した雇用対策
- 地域社会と連携した農業事業への展開
- エネルギー自立型処理場の特徴を活かし地域防災拠点としての活用
特 徴
- 二酸化炭素と温度を付与することにより食物の生産性が33%アップします。
- 下水処理場周辺にて休遊地となっている土地を有効活用できます。
- 環境負荷低減活動を通して自治体のイメージを向上できます。
- 天候に左右されないシステマチックな植物の工場生産が可能となります。